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今回は、俳優の前田吟さんについてご紹介します。
『男はつらいよ』や『渡る世間は鬼ばかり』で夫役を演じ、良いお父さんというイメージが強い前田吟さんは現在、息子４人と再婚した嫁の大家族です。若い頃の壮絶な生い立ちを乗り越えた俳優人生に迫ってみました。
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前田吟は現在息子４人と再婚した妻の大家族
前田吟さんは1964年に結婚しました。結婚した当時の年齢は20歳でしたので、今でもですが当時としてもかなり若い段階での結婚でした。
奥さんとの出会いは、前田吟さんが若い頃に通っていた劇団俳優座養成所でした。1963年、19歳のときに劇団俳優座養成所15期生となっていて、奥さんはその当時、劇団俳優座養成所の13期生でした。つまり、奥さんは前田吟さんの２歳年上で劇団俳優養成所の先輩にあたります。
とある大雪の日に、新宿の飲み屋で２人とも帰れなくなったことがあり、そのときにお互いのことを夜通し語り合ったことで距離が一気に縮まり交際に発展しました。
約１年間の交際期間を経て1964年に結婚し、その後４人の子宝（全員男の子）に恵まれました。孫が５人いて、さらにはひ孫も２人います。現在は４人の息子さんは全員独立し家庭を持っていますので、各々別所帯とはなっていますが、前田吟さん一家は大家族となっています。
20歳で結婚こそしましたが、当時所属していた事務所の担当者からは、子供がいると売れないと言われたことから、新婚当初から奥さんとは別居生活をしていました。
前田吟さんは家族について望むこととして、明るく元気でいてくれたらそれが一番良いと語っていて、さらに息子達については、明るく健康で美味しいお酒が飲めたら良いとも語っていました。
前田吟は嫁と死別していた
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前田吟さんの奥さんは、2021年８月に79歳で亡くなっていて、死因はすい臓がんでした。2021年２月にすい臓がんと診断されて、余命は半年でした。
すい臓がんは発見が難しく、がんが発見されたときにはすでに相当進行していたことと、冠動脈付近にがんができていたため、手術をすることができなかったそうです。
前田吟が2022年に歌手の箱崎幸子と再婚
前田吟さんは2022年６月に、歌手の箱崎幸子さんと結婚しました。
コロナ禍で長らく飲みに行くことができなかった中、2022年１月10日の成人式の日に、かれこれ20年ぐらい行くことができていなかった昔通っていた荻窪にあるスナックに行ったところ、たまたま訪れていた箱崎幸子さんに出会いました。
数時間一緒に飲食を共にした後、帰り際に箱崎幸子さんから『惜別』のCDをプレゼントされ、自宅に帰ってその曲を聴いた前田吟さんは、箱崎幸子さんの歌声に心を打たれたそうです。そして、人づてに箱崎幸子さんの連絡先を聞き、その場で交際の申し入れをしました。
口説き文句は、”デュエットソングを一緒に発売しないか？”でした。その当時は全くそんなオファーはなかったのですが、本当に2023年２月15日に『凪の風景』というデュエットソングを発売することになりました。
前田吟さんの箱崎幸子さんに対するアプローチはとても初速が早く、何とも思いっきりが良いなという印象ですが、2022年３月に行われたNHKのドラマ『正直不動産』の収録が終わった後に、渋谷のハチ公前で待ち合わせをして、山手線に乗って１周しながらいろんな話をしたのが最初のデートでした。
その後何度かは会う機会があったものの、そう多くはないまま2022年６月に入籍ということで、何と出会って半年で結婚しました。
お相手の箱崎幸子さんは1950年３月７日生まれで、前田吟さん（1944年２月21日生まれ）よりも６歳年下です。福島県いわき市出身で、18歳でミスいわきに輝いたこともある美人です。
歌手である箱崎晋一郎さん（代表曲は、1969年に発売され大ヒットした『熱海の夜』）と結婚し、子供が３人（１男２女）いますが、その箱崎晉一郎さんが亡くなった後は、故郷である福島県いわき市に戻り、ラウンジを経営をする傍らで歌手活動も行っていました。
お互いに知り合って間もないため、気を遣いながら生活しているとのことですが、一緒に外食を楽しんだり、家で料理をするときには役割を分担し自炊をしているそうです。
前田吟の息子は各界で大活躍中
先ほどもお伝えした通り、前田吟さんには４人の息子さんがいらっしゃいますが、各々がもつ特性を生かしながら各界で活躍中です。
結婚しているのかどうか、子供がいるのかどうかについても合わせて詳しく調べてみました。
前田吟の長男はテレビ局社員
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前田吟さんの長男はテレビ東京に勤務していて、噂ではアナウンサーをしていると言われています。テレビ東京のホームページで男性アナウンサーを検索してみましたが、前田という姓のアナウンサーはいませんでしたので、現在はアナウンサーではなく営業部門か管理部門で一般社員として勤務しているのではないかと考えられます。
具体的な年齢や画像等は一切公開されていませんが、前田吟さんの2023年時点での年齢が79歳であることを考えると、すでに60代に突入していてもおかしくはありませんので、もしかするとテレビ東京の幹部社員、あるいはすでに退職している可能性もあります。
前田吟の次男は俳優の前田淳！父親と同じ職業を選び同作品にも出演
前田吟さんの次男は、俳優の前田淳さんです。2023年時点での年齢は57歳（1966年３月16日生まれ）で、主に２時間ドラマを中心とした俳優活動をしていますので、２時間ドラマを見ないという人にとってみるとなじみが薄いかもしれません。
父親である前田吟さんの背中を見て育ったため、子供の頃から父親と同じ俳優という職業に就くことを夢にしていて、見事にその夢を叶えることができました。
これまで『武士の一分』や『母べえ』など数々の映画に出演している他、前田吟さんも出演したことがある『男はつらいよ』や『３年B組金八先生』にも出演したことがあります。
プライベートに関して調べてみると、既に結婚していて子供もいます。
Twitterアカウントがあることはあるのですが、2017年７月１日時点で更新がストップしていますので、近況を探ることが難しい状態です。
最近はドラマや映画の出演ペースが落ちてきていて、もしかすると仕事をセーブしてプライベートを充実させようとしているのかもしれません。大の東京ヤクルトスワローズファンで、時間があれば球場に応援に行くほどの熱の入りようです。将棋やゴルフや競艇も好きで、野球以外のスポーツにも幅広く興味があり、映画や読書も好きということで、好きなことに時間を割いているのかもしれません。
2018年７月27日にテレビ朝日系で放送された『徹子の部屋』に前田吟さんとともに親子出演した際には、子供の頃の前田吟さんの教育や躾けについて、長男、次男である前田淳さん、三男に対しては厳しく教育ししつけられたのに対して、四男にだけは甘やかしていたことを告白していました。また、二世俳優であることについて、自分自身で勝手に思っているだけかもしれないものの、前田吟の息子ということで自然とハードルが上がる気がすると話していました。
４人の子供の中で、前田淳さんは最も前田吟さんに対してものが言える存在であるようにも感じられました。
前田吟の三男は建設会社を経営する社長
前田吟さんの三男は、建築会社の経営者（社長）をしてます。会社の所在地は長野県だということまでは判明しているのですが、具体的な会社名や事業規模、事業内容等は不明でした。
また、三男は経営者とは言え一般人ですので、名前や画像や年齢は公開されていません。
建設業界は全体的に見ると下火ではありますが、そんな時代にあっても地方で会社を経営し続けることができているということは、前田吟さんの三男の経営手腕が優れているということなのでしょう。
前田吟の四男・前田亨はダンサーで社交ダンス界の風雲児
前田吟さん四男は前田亨さんという名前で、職業はボールルームダンサーです。
また、JR原宿駅から徒歩１分の距離にある社交ダンススクール『前田ボールルーム』の代表取締役社長も務めていて、これまで、釜山で開催されたアジアパシフィックダンス選手権での優勝経験を始め、社交ダンス大会で数々の受賞経験がある、いわば社交ダンス界の風雲児です。
現在は、東京でも社交ダンス教室開催に加えて全国行脚も行っている他、舞台企画や演出・指導といった仕事にも精力的に取り組んでいます。
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プライベートに関しては、2012年に社交ダンスのプロダンサーである近藤悠果さんと結婚し、夫婦で前田ボールルームを経営しています。
前田ボールルームのTwitterには、毎週月曜日に近藤悠果さんが前週の様子や日常の他愛ない出来事をアップしています。
先ほどもお伝えしましたが、前田吟さんにとってみると、上の３人に比べて前田亨さんは年が離れてできた子供だったこともあって、とても甘やかされて育てられました。
具体的には、前田吟さんは四男が生まれてからは子育てが変わり、可愛がるようになったとのこと。次男で俳優の前田淳さんが幼かった頃は、食卓に並ぶおかずのうち一番良いものを前田吟さん自らが率先して食べていたのですが、前田亨さんが生まれてからは前田吟さんではなく前田亨さんに一番良いものを食べさせるようになったそうです。
そんな前田亨さんは、３人の兄から甘やかされて育ったため世間をなめていると言われたり、家の外でも父親が芸能人でいいなと言われたりしたことで、一時期は自分が男としてダメなんじゃないかと思ったこともあったそうです。
ですが、今では社交ダンス界をけん引する存在になっていますので、甘やかされて育ってられたとは言え、前田吟さんの子育て方針が優れているということの証左なのでしょう。前田吟さんが子育てをする上で大切にしていたことは、子どもが何をしようとしているかをあまり聞かないようにすることだそうです。
ちなみに、前田亨さんの名付け親は俳優の小野武彦さんです。
前田吟さんは亨さんが産まれた際に、「太」という名前を付ける予定でした。ある日、小野武彦さんが前田吟さんがいないときに家に遊びに来た時に、前田亨さんの近くに「太」の名前が飾られているのを見て、「太」は字画が良くないから変えるべきだと指摘したことがきっかけで、亨という名前になりました。
前田吟の若い頃の生い立ちが壮絶
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前田吟さんと聞くと、ほのぼのとした笑顔に包まれた良いおじさんのイメージが強い方も多いかと思いますが、実は若い頃の生い立ちがかなり壮絶な俳優さんです。
前田吟さんの父親は新聞記者で、母親はタイピストだったのですが、その両親は結婚しておらず、父親は前田吟さんが生まれて間もなくこの世を去っています。一方の母親は、前田吟さんを他人に預けたまま失踪してしまいました。
両親がいない状態になった前田吟さんはその後、養父母に育てられることになったのですが、頼みの綱であった養父母も、前田吟さんが４歳のときに養母が亡くなっています。さらに13歳のときに養父も亡くなっています。養父が亡くなるまでの１か月間は、前田吟さんが病院の隅の七輪でおかゆを作ったりめざしを焼いたりして義父に食べさせ、ベッドの下で寝起きをして看病していました。その後は親族の家を転々とする生活を強いられていました。
そして前田吟さんが高校１年生のときには、失踪したかずの実の母親が突如姿を現し、高校を中退させられて工場で働くことを強要されました。
両親と早い段階で別れ、その後養父母がこの世を去ってしまい、とても寂しい幼少期を過ごした前田吟さんだからこそ、人生の窮地に立たされた人物役を演じたときの深みが視聴者を惹き込んでいくのでしょう。
亡くなった養父のお骨がどこにあるのかさえ知らなかった前田吟さんでしたが、たまたま前田吟さんが出演している番組を見ていたあるお寺（養父のお骨が納められているお墓があるお寺）の住職が番組を通じて前田吟さんに連絡してきたことがきっかけで、無事に33回忌法要に間に合いました。それ以降は自宅の傍に養父のお墓を立て、１年に１回必ず家族でお参りをしています。
前田吟が現在病気に罹っている説や死亡説の真相
前田吟さんには病気に罹っている説や死亡説が浮上しています。その原因は、2018年２月26日にTBS系で放送されたバラエティ番組『名医のTHE太鼓判！』に前田吟さんが出演したことが原因でした。
番組内では、前田吟さんが重度の睡眠時無呼吸症候群を発症している事が報告され、かなり長い間呼吸が止まっていて、お医者さんからはいつ死んでもおかしくはないと宣告されてしまいました。
三大疾病ではないものの、睡眠時無呼吸症候群は呼吸や心臓と直結したものですので、病気説や死亡説が出回ってしまう結果となりました。
現在は睡眠時無呼吸症候群の治療にも積極的に取り組んでいるため、徐々に心臓の様子は良くなっているようです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。