今回は、経済学者で人事院総裁の川本裕子さんについてご紹介します。
数々の企業経営に携わりつつ、政府の諮問委員などの要職を歴任し人事院総裁就任した川本裕子さんの夫である川本明さんは元官僚で現在は大学教授という華々しい経歴をお持ちです。息子2人の学歴や経歴についても調べてみました。
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川本裕子の夫川本明は元官僚で現在は大学教授
川本裕子さんの旦那さんは川本明さんで、元々は通商産業省(現在の経済産業省)の官僚でした。
川本裕子さんと川本明さんは同い年(川本裕子さんは1958年5月31日生まれ、川本明さんは1958年8月19日生まれ)ですが、幼馴染や子供の頃からの知り合いではないようです。
と言うのも、川本裕子さんは東京都港区出身で愛育幼稚園を卒園した後、 東京女学館小学校、東京女学館中学校を経て 東京教育大学附属高等学校(現在の筑波大学附属高等学校)を卒業しています。
一方の川本明さんに関しては、高校までの詳しい経歴が明らかにされていないのですが、少なくとも川本裕子さんが通っていた小学校と中学校は女子校ですので、子供の頃から知り合いだったという可能性は低いものと思われます。
さて、そんな川本明さんは、1981年3月に東京大学法学部を卒業した後、1981年4月に通商産業省に入省しています。通商産業省在職中の1986年には省内留学制度を活用して英国のオックスフォード大学に留学(政府派遣)し、当大学で修士号(Master of Arts)を取得しています。
2003年からは経済産業政策局産業構造課長を、2009年からは経済産業政策局大臣官房審議官(社会経済政策担当)を、2010年からは企業再生支援機構専務執行役員を歴任し、2012年に経済産業省を退官しています。退官した当時の川本明さんの年齢は53歳でした。
そして、2013年に慶應義塾大学経済学部教授に就任し、現在も大学で教鞭をとっています。
大学教授として教鞭をとりつつ、2013年からはアスパラントグループ株式会社シニアパートナー、2014年からはフューチャー株式会社取締役(監査等委員)、2018年からはオンワードホールディングス株式会社の社外取締役を兼務するなど、経済界で幅広く活動しています。
また、2020年からは内閣府の再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース構成員にも名を連ねるなど、官民の垣根を超えた活動をしています。
川本裕子と夫川本明の馴れ初めは大学時代
川本裕子さんと川本明さんが子供の頃からの知り合いではないことはこのブログの冒頭でもお伝えした通りですが、2人はどこで知り合ったのでしょうか。
川本裕子さんは1982年に東京大学文学部社会心理学科を卒業していて、一方の川本明さんは1981年に東京大学経済学部を卒業していますので、出会いの場が大学であった可能性はあり得ます。
同じサークルか同好会、あるいは同じアルバイト先など、いくつか考えられる場がありますが、大学時代に知り合ったと考えることができます。
また、大学卒業後は川本明さんは通商産業省の官僚として活躍し、川本裕子さんは東京大学文学部社会心理学科を卒業後、旧東京銀行(現在の三菱UFJ銀行)に入行しています。その後1988年にはオックスフォード大学大学院を修了し、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社に入社後、パリ勤、シニアエクスパート、シニアアドバイザーの要職を歴任しています。
通商産業省官僚として民間企業との接点が多かった川本明さんと、金融・コンサルティング業界に席を置いていた川本裕子さんが官民共同事業や政府の委員会等の仕事の現場で出会ったという可能性も考えられます。
川本明の出自が凄い
川本明さんの経歴は先ほどもお伝えした通り、まさにエリートの経歴なのですが、ご本人だけではなく、ご家族も層々たる経歴の持ち主であることが分かりました。
祖父の川本泉さんは元貴族院議員、父親の川本弘さんは元住友商事株式会社常務取締役、元住友情報システム株式会社(現SCSK株式会社)社長です。
祖父は政治家、父親は企業経営者、本人は官僚から大学教授へと転身。川本家の血筋は元々から超エリート家系であることが分かります。
川本裕子と夫川本明の息子の学歴や経歴
出典:jihyo.co.jp
川本裕子さんと川本明さんには子供が2人いて、2人とも男の子です。
2010年12月に日経BPから発売された川本裕子さんの著書『親子読書のすすめ―忙しくても毎日続けたい幸せな習慣』の中で、大学生と高校生の息子さんがいることが記されていますので、2010年時点で大学生と高校生ということは、現在は2人とも社会人となっています。
通っていた学校、現在の職業、結婚して独立しているのかどうか、子供がいるのかどうかについては一切明らかにされていません。
息子さん2人に関する新しい情報が見つかり次第、こちらのブログに追記していきたいと思います。
川本裕子と夫川本明の夫婦関係
出典:mainichi.jp
川本裕子さんに対して政府から人事院総裁就任のオファーがあった際に、打診を受けるべきか否か迷っていた川本裕子さんですが、川本明さんの一言で就任を決断することができました。
その一言というのが、「迷うことはない。これまでずっと官民の垣根を超えた立場から改革の重要性と必要性を唱え続けてきたのだから、人事院総裁の仕事を思い切ってやればいい」でした。
川本裕子さんは川本明さんのこの一言に背中を押され、就任を決断することができました。何とも頼もしい一言ですよね。
川本裕子さんと川本明さんはお互いがお互いを水や空気のような存在だと思っていて、壁がぶち当たりそうになったり、迷ったりした際には必ず相談するようにしているようです。決して一人で突っ走ったりするようなことはなく、何でも話し合えるような関係が長い夫婦生活の中で自然に構築されてきました。2人ともが重責を担うことができているのも、夫婦関係が良好だからこそなのでしょう。
史上2人目の女性の人事院総裁として、課題山積の公務員制度改革に邁進していただきたいと思うとともに、心身健康で過ごしていただきたいとも思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。