今回は、女優の木の実ナナさんについてご紹介します。
若い頃には2時間サスペンスの常連女優だった木の実ナナさんですが、最近ではその姿を見ることがほとんどなくなりました。現在はセミリタイア同然とも言われていますが、どのように過ごされているのでしょうか。結婚しない選択をした人生はうつ病に車椅子生活と山あり谷ありでした。
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木の実ナナが現在(2024年)はセミリタイア同然
木の実ナナさんの直近のテレビ出演は、2019年1月11日にテレビ朝日系で放送された『徹子の部屋』です。番組内では、2019年1月26日と1月27日に下北沢の本多劇場で開催される自身のコンサートについて、準備にかける思いやファンに向けたメッセージなどが紹介されていました。このときが久々のテレビ出演だったのですが、若い頃と変わらずとても元気な様子を見ることができてほっとしました。
ですがそれ以降、コロナの影響もあるものと思われますが、木の実ナナさんの姿をテレビや映画で見かけることがなくなり、セミリタイア状態にあるのではないかとの噂も出回っています。木の実ナナさんの所属事務所であるダンカンミュージックのオフィシャルサイトを見てみると、2019年1月に行われたコンサートが無事に成功したことと、ファンに対する感謝の言葉が述べられているページを最後に更新が途絶えています。
出典:oricon.co.jp
木の実ナナさんはTwitterもInstagramもされていませんので、近況把握は所属事務所のホームページからしか行うことができないため、噂通りセミリタイア状態にある可能性は充分にあり得ます。
1946年7月11日生まれで、2024年時点での年齢は78歳ですので、体力的にも気力的にも衰えを感じ始めているのかもしれません。一般社会ではすでに定年退職を迎えて第2の人生を楽しんでいる頃ですので、木の実ナナさんもこれまでのように仕事中心の生活から、趣味のスキューバダイビングを楽しみながら余生を過ごす道を選択したのかもしれません。
木の実ナナが古谷一行の訃報によって現在は憔悴
出典:eiga.com
木の実ナナさんは、2022年8月23日に亡くなった俳優の古谷一行さんと、25年以上もの長きに渡り親交がありました。
古谷一行さんの訃報を知った木の実ナナさんは、強いショックを受けコメントが出せないほど憔悴しきってしまいました。木の実ナナさんの所属事務所関係者によると、泣き崩れて部屋にこもってしまい、とてもお別れのコメントを出せる状況にはないと心境をおもんばかっていました。
木の実ナナさんと古谷一行さんは、テレビ朝日系で放送された土曜ワイド劇場『混浴露天風呂連続殺人』で25年以上もの長きに渡り刑事役で相棒を務め、プライベートでも親交がありました。
古谷一行さんが亡くなる1か月前には電話で会話をしており、そのときには元気だったことから、突然の訃報に触れてショックの程度は計り知れないのではないかと周囲の人々が心配していました。
その後の木の実ナナさんの様子は伝わってきていませんが、少しずつ平静を取り戻されつつあるのではないかと思われます。
木の実ナナは現在も結婚せず独身で子供はいない
スタイル抜群で、抜群の演技力を兼ね備えた木の実ナナさんですが、プライベートでは結婚していません。既婚歴もなく子供もいないようです。
これまでに言い寄ってくる男性は少なくなかったはずですし、木の実ナナさんの意中の男性がいたこともあったはずですが、どうして現在まで結婚していないのでしょうか。
調べてみると、木の実ナナさんが現在まで独身を貫いている理由が複雑であることが判明しました。
結婚していない理由は父親の大反対
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これだけの美貌を男性が放っておくはずはなく、何人か良い感じになった男性もいたようですが、木の実ナナさんの父親が結婚に大反対したことで、木の実ナナさんは結婚を諦めたというふうにも言われています。
木の実ナナさんは若い頃、両親と15歳年下の妹(木の実まこさん)の4人家族だったのですが、木の実ナナさんが家族全員の生活の面倒を見ていました。木の実ナナさんの収入が唯一の頼みの綱でしたので、父親が木の実ナナさんの結婚に猛反対したそうです。
結婚していない理由は母親
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木の実ナナさんの結婚に大反対だった父親でしたが、1998年(木の実ナナさんが52歳のとき)に亡くなっていて、その後はずっと母親との2人暮らしをしていました。
木の実ナナさんの母親は、木の実ナナさんがお腹の中にいるときに大好きだったダンサーの道を諦めて子育てに専念してくれたことにとても感謝していて、恩返しの意味も込めて母親を大事にしていこうと決意していました。2008年11月に急性骨髄性白血病で亡くなるまでの間、母親との2人暮らし生活を続けてきましたので、結婚を考える余裕も機会もなかったことに加えて、そもそも木の実ナナさんの中に結婚願望がほとんどなかったというのも実状です。
ただ、自宅に1人でいるときには寂しさを感じるようで、亡くなった母親に対して、部屋の中にある観葉植物に向かいながら「やっぱり一人は寂しいよ」と語りかけたりすることもあるそうです。
結婚していない理由はファン
出典:2019.oimf.jp
木の実ナナさんは、芸能界の中でも特にファンを大切にする人で有名です。
かつて、知り合いの芸能人と舞台で共演した際に、その方が自身のプライベートのいざこざが原因で仕事に集中しきっていない場面を目撃し、自分が与えられた役に没頭しきることができないのは何よりもファンに対して大変失礼なことだと痛感しました。
プライベートのいざこざが原因で仕事のパフォーマンスを下げたくないとの強い想いから、木の実ナナさんは共演者と恋仲にならないように細心の注意を払ってきました。
後に、とあるインタビューで木の実ナナさんは、プロとしてのオンとオフはしっかりと守りたかったと語っていることから、若い頃からファンのために自分の役者人生を捧げるという覚悟ができていたのだと感じました。
結婚していない理由は社長と周囲の監視が厳しかったこと
出典:oricon.co.jp
先ほどもお伝えした通り、木の実ナナさんのプロ意識の高さが、現在まで結婚していない理由の1つだと考えられるのですが、そのプロ意識の高さを木の実ナナさんに植え付けたのは、デビュー当時に所属していた渡辺プロダクションの社長でした。
社長から木の実ナナさんに言い渡されたのは、
どんなことがあっても男性の隣にいることはせず、一歩でも外に出たら木の実ナナという人物になりきること
でした。
今であればコンプライアンスに引っ掛かりそうな内容ですが、社長以外にも、事務所のスタッフも木の実ナナさんのことを監視しており、共演者の中にカッコいい人がいて、その人のことを好意的に思っていることを話すだけで諭されてしまうほどの徹底ぶりでした。
こんな環境下で若い頃からずっと芸能活動をしてきた木の実ナナさんですので、結婚しようという気持ちが失せてしまうのは必然とも言えます。
結婚していない理由は理想が高すぎること
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木の実ナナさんの理想の男性は、ジーパンや和服やタキシードが似合う人で、例えばそれは自分の父親が当てはまると語っています。
父親以外であれば、俳優の高倉健さんが該当するそうで、一般の男性がジーパンや和服やタキシードを着ている様子を見ると、(似合っておらず)見なければよかったと思うそうです。
かつて高倉健さんと現場で会った際には、想像以上にカッコよくて惚れてしまったとも語っていますので、木の実ナナさんの理想の男性は高倉健さんのようにイケメンで高身長でおしゃれで穏やかな、全てが揃った男性ということになります。
世間一般にはそんな男性は皆無と言っても過言ではありませんので、木の実ナナさんが結婚していない理由は理想が高すぎることである可能性は大いにあり得ます。
木の実ナナが更年期うつ病を経験していた
木の実ナナさんは46歳の時に、更年期障害が原因となる更年期うつ病を発症しました。
木の実ナナさんの更年期うつはある日突然襲ってきたようで、運動などは一切していないにもかかわらず動悸がしたり、耳鳴りがしり、人と目を合わせることはもちろん、人と会うことすら気が引ける状態になっていました。
ひどい時には走ってるバスを見て、バスが走っていることにもイライラしたそうです。
一時期は死ぬことを考えたこともありましたが、スタッフを含めた周囲の人たちに助けられたおかげで何とか乗り切ることができました。
木の実ナナさんが更年期うつ病だと判明したのは、ファンの中にたまたま心療内科医がいて、木の実ナナさんの症状に異変を感じたことで診察を勧められ、診察の結果、年期うつ病と診断されました。
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更年期になると卵巣機能が衰退し始め、エストロゲンが減少することにより視床下部・下垂体がうまく機能しなくなります。そうすると自律神経症状をはじめとして、内分泌系や免疫系の失調症状が現れたり、精神神経症状などが引き起こされることになります。
更年期の女性を取り巻く心理社会的問題としては、親子関係の葛藤や子育てを終えたことによる喪失感、親の介護や死など、様々なものが挙げられます。
木の実ナナさんの場合は、母親が亡くなったのが1998年でしたので、更年期うつを発症した頃は、自身の仕事と母親の介護にほとんどの時間をさかれていましたので、心身の過労がたたったのだと考えられます。
一時的にセルフイメージが下がってしまい、抑うつ気分状態となっていた木の実ナナさんではありますが、2年ほどが経過すると症状が徐々に改善されていき、48歳の頃には依然と変わらない元気な姿を取り戻すことができました。
更年期うつに対する対処法としては、ウォーキングや水中歩行やヨガなどの適度な有酸素運動が最適で、それに加えて、サプリメントや健康補助食品を摂取することで、女性ホルモンが低下したことによる健康障害を補うなどの方法が推奨されています。
木の実ナナさんの場合は、舞台に備えて体力づくりを欠かさずに行っていましたので、運動面や健康面での対策が功を奏して更年期うつを乗り越えることができました。
木の実ナナが車椅子生活を強いられていた
出典:2019.oimf.jp
木の実ナナさんが突然車椅子生活を強いられるようになったのは、2015年に沖縄で上演された舞台『南阿佐ヶ谷の母』終了後のことでした。演技に全力投球して無事に舞台が終了したことにホッとした瞬間、舞台上から転落し、左大腿骨を骨折する大怪我を負ってしまったのです。
大腿骨と言えば骨の中でもかなり太い部類に属する骨ですので、その大腿骨を骨折するぐらいですから、かなり高いところから転落した上に、着地の仕方が良くなかったのでしょう。
普段から舞台に向けたトレーニングを積んでいるとはいえ、高齢者であることに違いはありませんので、若い頃に比べると骨がもろくなっていたのでしょう。
骨折をした10日後には東京で再び舞台に立つことになっていたのですが、さすがに大腿骨が折れていますので歩くことができず、急遽演出を変更し、車椅子で舞台出演し演技を行いました。
その当時の木の実ナナさんの年齢は68歳。骨折をしても舞台に立ちたいとの女優魂を感じることができた瞬間でした。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。